犬が私にくれた5つのこと

  • 2019.03.12 Tuesday
  • 21:55

 

 

 

 

 

 

大好きだったうちのトイプードルのモコが、わずか4歳10ヶ月という短い命で幕を閉じた。

 

 

1週間前に突然、目が見えなくなり、歩行が不安定になり、びっくりしていろいろな方に相談し、医師に診てもらった。

 

MRIを撮って検査したら、脳の下垂体に大きな腫瘍ができてしまったようだ。

体温調節ができなくなり、41度の高熱を出しあっという間に天国に行ってしまった。

でも発症してから、1週間くらいしか苦しまず、それが唯一の救いだったか。

 

 

モコから私たちはたくさんのものをもらった。

 

 

悲しいけど、自分の気持ちを整理し、この事実を自己受容するために、言語化しておきたいと思った。

モコが私にくれたものを5つだけ書いてみたいと思う。

 

 

 

1.家に帰るのが楽しみになった

 

毎日、家に帰ると、まっさきに迎えにきてくれるのは、モコだった。

どんなに夜遅くに帰っても、私を見つけると飛んできて、尻尾が取れちゃうんじゃないの?ってくらいに高速で振って、ペロペロと顔を舐めてくれる。

 

出張に行くと2日目にはモコに会いたくなる。

モコが来てから、間違いなく、平均帰宅時間は早くなった。

 

 

 

 

 

2.夫婦の仲裁役としてモコが居た。

 

私たち夫婦の間には常にモコが居た。妻とは、会社も管理面でサポートしてもらっているので、それこそ、起きている間は常に仕事のことばかりを話している。

 

時には、喧嘩をしたり、話したくない時も、顔を見たくない時もあったりする。

 

でもそんな時でも、二人の決まりでモコの散歩だけは一緒に行くようにしていた。

 

1時間くらい、一緒に歩いていると、会話が始まり、モコの喜んで歩いたり、公園で飛び跳ねている姿を一緒に見ていたりすると、心が和み、いつの間にか冷静に会話をしていて、仲直りをしていたりするのだ。

 

モコは、夫婦二人の間を飛び跳ねて行ったり来たりして、一生懸命仲良く過ごせるようにしてくれたのかも知れないね。

 

 

 

 

 

3.モコと一緒に散歩をすることで、健康になれた。

 

モコとの約束で、毎日必ず散歩に出かけることにしていた。

モコは散歩がとっても大好きで、その唯一の楽しみだけは、どんなに寒い日でも、どんなに帰りが遅くなって疲れていても、必ず果たすようにしてきた。

雨が降っている日以外は、毎日行った。

 

私が2017年に心臓の手術を行った後はなかなか体を動かすのが辛い時期もあった。モコと散歩に行けることを楽しみにリハビリも頑張った。

 

モコが居たから毎日1万歩を歩くことができた。モコが居なければやることが山積みの我々にとって夫婦で散歩なんて考えられなかった。

モコのおかげで我々夫婦の健康作りやダイエットができたのかなって思っている。

 

 

 

 

 

 

4.いつも明るいモコから、勇気や元気をたくさんたくさんもらった。

 

とにかく彼は明るく、人懐っこい犬だった。どんな犬の友達にも、尻尾を振って近づいていく。

どんな人にも愛想を振りまいた。誘拐されても、きっと喜んでついていくに違いなかった。

事業所に連れて行っても、利用者様の人気者だった。

 

 

 

 

 

そんなモコから私たちは大げさではなく、本当にたくさんの勇気、元気をもらった。

モコがうちに来たのは、4年前の8月の暑い日。

 

その頃会社は、新規の事業所を立て続けに出店したことや、人が現場に不足していて、稼働も思った通りに上がらず、毎月の資金繰りにも四苦八苦していた時だった。

 

そんな時に、犬なんて飼い初められるかな?

なんてことも少し考えたけど、

 

モコが来てから、会社はどんどん良い方向に向かっていった。

辛い時、モコを連れだし散歩に出かけると、気分が変わって、明るい気分になったり、頑張っていこう!って純粋に思えたんだ。

 

ある日、悲しくて、涙をボロボロ流して泣いてしまった時があった。

その時、膝の上で抱いていたモコが私の顔をペロペロ舐めて、涙を拭ってくれたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

5.いつも私のそばに寄り添っていてくれた存在だった。

 

亡くなってみて気づいた。モコは常に私のそばにいてくれた。

寝ている時もそばで寝ていたし、遊びに行く時も車に乗って一緒に行った。

悩んでいる時も、一緒に散歩しながら、心を鎮めた。

 

家の中にいるとき、気づくといつもモコを無意識に探している。

起きたとき、トイレや風呂から出るとき、デスクで仕事をしているとき。

そしていなくなったことに気づいて落ち込む。

 

一緒に御成町のスタバに行ったり、由比ヶ浜の海辺に座って、一緒に海を見たりした。

夕日が出ていると、なぜか夕日をよく見ていた。夕日が好きな犬だった。

毎月のお一日にはいつも地元の氏神様まで一緒にお参りにも行った。

 

 

 

週に1度、私はプロのコーチに電話でコーチングセッションをお願いしているのだが、その時もいつもモコと一緒だった。

歩きながらの方が考えがまとまる傾向にあったので、私のセッションは片手にスマホ、片手にリードを持って犬を連れて、散歩をしながら行っていた。

 

だから私のその時その時の悩みや困っていることなど、コーチに話している内容をいつもモコはそばで全て聞いていた。

聞いて理解はできていなくとも、少なくとも私の感情は理解していたと思う。

 

ひょっとしたら誰よりも私のことを理解してくれていた存在だったかもしれない。居なくなって初めてその存在の大きさに気付かされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モコには多くの喜びと元気をたくさん与えてもらった。

ここには書ききれないほど、多くのものをもらった。

 

モコはこれからもいつも僕たちを見ていてくれると思う。

 

 

モコ、出会ってくれて有難う。

 

安らかに眠ってね。

 

 

 

 

(亡くなる3日前、病院の待合室で)

 

 

 

 

 

 

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