ゆとり社員制度の導入
- 2017.04.19 Wednesday
- 08:35
弊社では給与明細書にスタッフ向けに手紙を添えております。
今月の手紙をここでご紹介させていただきます。
お疲れ様です。
今月も一ヶ月お疲れ様でした。
事業所で多くの利用者様が楽しんでいらっしゃる姿を見させていただくたびに、本当に嬉しく思います。本当に有難うございました。
こういった成果が出ている背景には、当然スタッフの皆さんの努力があるわけですが、今年度はスタッフの皆さんの処遇、待遇の改善にもさらに力を入れていきたいと思っております。
その第一弾として行うのが、「ゆとり社員制度」の創設であります。
現在の雇用形態は正社員とパート社員という2種類しかありませんでしたが、新たに「ゆとり社員」という正規社員としての雇用形態を新設いたしました。
こちらは、家庭の事情や体力的な問題、その他プライベートでの事情がある方で、仕事を一生懸命したいけれど、なかなか現在の正社員の所定労働時間を勤務できる見込みがない方の為に、少ない時間の所定労働時間であっても、やり甲斐のある仕事に長期間に渡り就くことができ、且つ社会保険や賞与など、社員としての待遇も受けることができるという制度です。
この制度は5月から2名の方で活用いただく予定にしております。
このような従業員にとってメリットが多くある制度を作る背景には、社員がもっともっと働きやすい環境を作ることが大事だと考えてからであります。
そもそも仕事ってなんのために行うのでしょうか?
川崎に日本理化学工業株式会社という会社があるのをご存知ですか?全従業員81人中60人と70%以上の方が知的障がいの者という会社であります。私は会社を創業した10年前に、その会社を知り、見学に行きました。障がいを持った方々が、生き生きとチョークの生産に勤しんでおり、大変感銘を受けました。そこの会社の玄関には銅像があり、そこにはこう刻まれています。
「導師は人間の究極の幸せは
人に愛されること、
人にほめられること、
人の役に立つこと、
人から必要とされること
の4つと言われました。
働くことによって愛以外の3つの幸せは得られる」
私はその愛までも得られると思う。
(会長 大山 泰弘)
仕事によって、人間の究極の幸せが得られるという信念によって、どんな障がいのある方でも、その幸せを仕事によって得る権利があるということなのです。
私はそれを見て、こう思いました。会社を作るなら、働くことで得られる喜びを、一人でも多くの人に感じてもらいたい。そして価値ある事業を未来永劫存続させるためには、スタッフが成長し続けられることが大事です。
すなわち会社とは社員にとって「人生の喜びを得る場所」であり「成長するための舞台」でなくてはならない。この会社のように、一人一人の従業員が、働くことに喜びを感じられるような会社を創りたいと決意したのです。これからもその決意をさらに実現していくために、従業員のために、働く喜びを得られる仕組みを次々と考えて行きたいと思います。