老いることへの不安に対してなにがして差し上げられるか?
- 2012.10.03 Wednesday
- 23:25
利用者と日々過ごす中で感じることは、老いることへの不安や恐れを感じている人は非常に多いと思う。
(というか今は感じていなくても、過去にはどの利用者さまも皆感じて来たんだろうと思う)
歩けなくなる、手が上がらなくなるといった肉体的な衰えもさることながら、知的な部分への不安が何倍も大きいと思われる。
物忘れがひどくなり、今まで当たり前のように覚えていたことが思い出せなくなる。
気づいたらおかしなことを勝手にしていた。
今まで出来ていたことが出来なくなる。
そういった時、パニックのようになって、泣かれてしまう方もいたり、恥ずかしさや申し訳なさで、ふさぎ込んでしまう方がいたり、不安な気持ちを私たちにぶつけてくる方もいらっしゃる。
このような時に、我々には何ができるのだろう?
また、その方たちはどういった気持ちなのだろうか?
自分がもしそうなったとしたらどうだろう?
そのようになってしまった自分自身の状況について、しっかりと受容し、平常心でいられることができるのだろうか?
考えてみただけで、とてつもない不安が襲ってくる。
そして、利用者の心理をさらに深く察することができるようになった。
我々介護にあたるスタッフは医師でもなければ、セラピストでもない。
直接的にその状況に対して、何か改善できる方策を持ち合わせているわけではない。
自分に何ができるのだろうか?
やはりできることとしたら、そばにいて差し上げること。
同じ気持ちになって、理解して、共感すること。
同じ気持ちになって寄り添っていくこと。
そんな事しか今はできないけど、それが一番大事なことじゃないか?
そんな事を今は考えています。
重たいテーマだけれども、とっても大事なこと。
一歩一歩取り組んで行きたいと思っています。
正田進
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