結果主義とプロセス主義
- 2011.11.28 Monday
- 09:26
人生ってひょっとして「プロセス主義」だったのか?
そんな事を最近考えている。
今まで(今でも)、私は経営者としてビジネスを通じて毎日切磋琢磨しながら生活している。今までのサラリーマン生活においても、結果が出なければ、すぐに役職や給与が下がってしまうという環境の中で、競争を勝ち抜いて来た。当然部下に対しても同様の価値観にそって、評価をし、結果の出せない人については、時にはクビも切ってきた。
そのように、今までは「結果主義」というパラダイムを貫いてきた訳だし、極端な言い方をすれば、ビジネスの現場においては、結果の出せない人間は、存在自体が意味が無いことに等しいと考えていた。
しかし、人間学を深く学び、人生についての見識を深めて行くうちに、
人生という長いスパンにおいてその事に付いて考えると、果たしてそうなのか?という疑問がわいてきた。
フランクルは
「人生は結果まで問わない」
「人生はプロセス主義だ」
とはっきりと言っている。
収容所において、「結果として生きのこれるかどうか」という結果ばかりを追い求めていた人間は、「もう解放されないかもしれない?」という状況になると、人生に対してあきらめ、自暴自棄になり、自ら高圧電線に飛び込んで自殺してしまった人も出てきたという。
結果としてどうなるとしても「生きている時に、ベストを尽くす事こそが大事なんだ」と言った。
「幸せというものは、めざすものではなく、結果として得られる物だ。」
とも言っている。
また、結果主義というのは他者からみた自分に対する評価かもしれない。
自分自身においては、どんな結果になろうとも、幸せと思えれば、それがその人にとっては幸せなのだから。
また田坂広志さんは自身のメルマガで「夢」についてこんな事を言っている。
「夢を求めることの意味」
1990年にアカデミー賞を受賞した
女優のウーピー・ゴールドバーグが、
ニューヨークのアクターズ・スタジオで
俳優修業をする若者たちから、
次のような質問を受けました。
我々は、将来、役者になることを夢見て、
毎日、毎日、厳しい修練を積んでいます。
こうした我々の努力は、いつか報われるのでしょうか?
この質問に対して、
ゴールドバーグは、温かいまなざしで答えました。
いま、あなたがたは、いつか役者になりたいとの夢を持ち、
素晴らしい仲間とともに、励ましあい、助けあいながら、
毎日、その夢を求め、目を輝かせて生きているのでしょう?
その言葉に対して、
若者たちは、うなずきます。
その若者たちを、優しく見つめながら、
ゴールドバーグは、静かに語りました。
そうであるならば、
あなたがたの努力は、
すでに報われているではないですか。
この言葉は、
我々が夢を求めて生きることの
本当の意味を、教えてくれます。
いま、この一瞬を、輝いて生きること。
夢を求めて生きることの
本当の意味は、
そのことに、あるのでしょう。
2002年10月10日
田坂広志
田坂広志
人生で最後に死んだとき、結果として残るのは、自分がどう生きたか?という証。
人に何をしたかという証。
あの世に持っていける物など何もない。
死の床に付いて自分の人生を振り返ったとき、
幸せな人生だったな。
と振り返る事が出来るとしたら、それは今までどんな人生を歩んできたかという事だと思う。
どれだけ感動と感謝を得た人生だったかという事だと思う。
しかし、我々は結果を出さなくてはならない。
結果は最終目的ではなく、プロセスの評価が結果として現れている。
結果が悪ければ、それはプロセスの取り組みが悪いということ。
取り組む方法を変えなくてはならない。
結果というのは、もっとも大事な今をどう生きているか?という評価基準として誰にでもはっきりと目に見える基準として現れるのだ。
今という一瞬一瞬を全力で生き抜き、最大限の結果を出していきたい!
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